Tue, 30 Jan 2007 (平成19年) [長年日記]
_ Vista での描画性能を左右するもの
帰りがけに電器屋に寄って店頭に並んでいた Vista 機を触ってきた。Home Premium なのに Aero 無効のものがけっこうあり、派手な外観を期待して買った人ががっかりする率は高そう。Aero 有効の PC が Aero 無効の PC に比べると体感できるほど描画速度が速かったので、その差がどこにあるのかと思って並んでいる展示機で(他にお客さんがいなかったから)片っぱしから(と言っても五、六台だけど)「コントロール パネル\システムとメンテナンス\パフォーマンスの情報とツール」を起動して「コンピュータについての詳細」を表示させてみた。
表示させたのはノート PC ばかりだったのだが、意外なことに Aero 有効、無効にかかわらずほとんどが Intel 945GM を載せていて GPU そのものの差ではなかった。差があったのは「利用可能な全グラフィックスメモリ」。速いと思えるもの(= Aero 有効)は 300MB 以上割り当てられている(共有システムメモリが 250MB くらいを占めている)のに対して、遅いもの(= Aero 無効)は 64 〜 128MB だった。そもそも 128MB が Aero を有効にするための最低ラインなのだから Aero が無効にされているのは当たり前だけど、GPU が同じでもメインメモリからグラフィック用に割り当てることができる量で描画性能が大きく変わることは確かなようだ。
ということで、メモリをたくさん載せてグラフィック用にまわす量をケチらなければチップセット内蔵グラフィックでもそれなりに快適に Aero が使えそう。事務所にこの条件に合っているノートがあるので時間があったら試してみよう。