実験的「実験的日記」

_ データ救出劇

同僚からの相談。「ノート PC に衝撃を与えたところ起動しなくなってしまったのでサポートに電話してみたらマザーボード交換になります、費用は五万円くらい、と言われてどうしたものか悩んでいる。それ以上に、大事なデータが入ってるのでそれだけは最低でも取り出したい」。

Windows PE の起動ディスクから起動してみると問題なく起動する（のでマザーボード交換というのはどういう診断なのかなという疑問も）が、肝心の C ドライブは存在は見えてるのに中を見ることができない。何かしたかと尋ねてみたら、付属のバックアップツールで C ドライブのバックアップを取ってみたらそれは成功したので、それを使ってリカバリを試したら途中で止まった、という最悪の対応をしてたことが判明。データがほしいならその保全をしてからそういう作業はすべきだよね。

HDD を抜き出して復元ツールにかけてみるくらいしか手がなさそうと思ってたら、D ドライブに Windows のバックアップ機能で作成したと思われるデータを発見。こんなものがあるけどバックアップの設定をしてあったのかと訊くとそれについては知らないという答えが返ってきた。誰が設定したものであれ、使えるものは使おうと外付け HDD を繋いで数十 GB のそのフォルダを数時間かけてコピーした（これが何の問題もなくできたのでやっぱりマザーボード交換という診断は腑に落ちない）。ファイル単位のバックアップが行われているらしくバックアップが実行された日付のフォルダの中に zip ファイルが（一個から数十個と幅はあるものの）存在してたから、復元場所を決めて古いものから順に展開して上書きしていったらごく少数のファイルでエラーがあったもののバックアップが最後に実行されてた数日前のファイルまでは復元できた。めでたしめでたし。