Sat, 05 Nov 2016 (平成28年) [長年日記]
_ つくば VLBI アンテナ
VLBI アンテナ見学
日本に暮らしている人らしい時間に珍しく眠れて、朝六時過ぎにパチッと目が覚めたので、これはもうつくばの国土地理院にある VLBI アンテナの一般公開(アンテナに上がらせてもらえる)に行くしかない。ただ、雨がぱらついていて、予報だとこの後天気は回復するとは言ってるものの、どうなっていくのかちょっと心配になりながら家を出た。
どのくらいの人出が朝からあるのかわからないけど、ずらずらと並んでいるところに並ぶのは避けたいし、一般道でつくばまで往復するのはかったるいので、行きは常磐道で。土曜日だからか、ボクが通る平日の常磐道とはなんか雰囲気が違っていて、走行車線は 80~90km/h で流れていた。常磐道ってこんなにのんびり走るところだったっけ ? と思いながら谷田部 IC を降りたら、今度はつくば速度(一般道なのに 70~80km/h で流れてる )の洗礼を受けることになって、あぁこれがつくばだと思い知らされた(苦笑
地理院に着いたのは九時過ぎくらい。まずは一枚パシャっと。
駐車場はぜんぜん混んでいなかったけれど、アンテナに歩いていく人がそれなりにいる状況。そして、動き出すパラボラアンテナ。もう準備はできているようなので並ぶなら並んでおこうとアンテナの下の受付まで行ってみたら「これだけ集まっているなら始めちゃいましょう」ということでヘルメットが配られ、第一グループでアンテナに上がることができた。
上では係員の人の簡単な説明を聞き、地上 11m からの眺めを楽しみ、アンテナの駆動部の写真を何が何だかよくわからないまま撮り、五分くらいの滞在の後に地上に降りたところでアンテナカードをもらった。
下から全体像を撮影しようとパンケーキレンズをつけた K-01 を構えたら近すぎて全体がフレームに収まらない想定外の事態。全部が収まるところまでちょっと離れて気が済むまで撮影して、さぁこれからどうしよう。
地理院内をうろうろ
来た時にすぐに気づいたのだけど、測量会社に勤務している者にとっては電子基準点など写真ではよく見ていたものがここにはいろいろあるので歩き回ってよさそうなところには行ってみることにした。
特におもしろかったのは、日本列島球体模型。日本の端がどれだけ遠いのかが感覚として理解できるのが新鮮。そして、地図と測量の科学館で古地図(の複製品)を見て「空の上から陸地を眺められたわけじゃない時代によくこれだけのものが作れたな」と感心したり、ギャラリー展「さようなら!つくば VLBI アンテナ」を見ていたら石岡の新しい VLBI アンテナを今から見に行ける時間は十分あるんじゃないかと気づいたり、とけっこう楽しく時間を過ごしていたら、バイクのエンジンがかからなかったので今日は来ないと書いてたたださんが奥様に「行かないの ? 行けば ?」と言われてくる気になったらしいことを知り、来ないともったいないですよとたきつけて、さすがにそれだけだとひどいので駅まで迎えに行きますよとつくば駅に向かうことにした。
たださんと合流
もう昼食時になっていたので、合流したら先に食事をしてしまうほうがいいんじゃないかとバスセンターの周辺で車を停められるところを探してのろのろと走っていたらなんと買い物をしなくても二時間無料で停められる Right-on を発見。学生時代にはたいてい服はこの店で買ってたな(正確には今はない「つくば吾妻店」だけど)とか懐かしく思いながら停めさせてもらい、時間つぶしに店内を見て回っていたらちょうどシャツが欲しかったことを思い出して四時間駐車無料の権利も手に入れ、デレステのスタミナを消化していたらたださんが到着。
アンテナ見学が整理券を配るとかいうことになってたら困るので(たしかにボクが上った後もどんどん人が来てたし)食事は後回しにして地理院に戻ったら、百人程度の行列になっていた。朝とは違ってきれいに晴れ渡った青空の下でもう一回上がって、おまけにアンテナカードをもう一枚もらおうと考えてボクも列に並んだ。三番目か四番目のグループになりそうな感じだと思って待っていたのだけど、次のグループに入れるか ? というところで(一回に上れる人数がたしか二十五人)配られるヘルメットの最後の一つがたださんの手に。さらにその次のグループが上がれるようになるまで待つ気にはならなかったので列から外れてアンテナの撮影に勤しんだ。
それと、朝上った時に気になっていたふくろうの置物の意味(鳩よけだけど効果はないらしい)を教えてもらってすっきりした。
石岡へ
さて昼ごはんはどうしようか、つくばに来たんだからステーキ宮に行きましょう、ということでちょっと戻ってステーキ宮へ。つくばに八年も住んでいたのに実は当時行ったことがない(家に帰る時に店の前はよく通っていたのに)ので懐かしさはなかったんだけど美味しくお肉をいただいて、さぁ石岡のアンテナを見に行こう。
場所は調べてあったし、あの辺りはいくらか土地勘はあるし(バイトであっち方面に行ってた時期がある)、なんだけど道は大きく変わっているだろうからたださんに(というか、たださんのスマートフォンに ?)ナビをお願いしたら、Yahoo! は R6 経由のルートを出してきたらしい。大回りだし、さすがにこんなに天気がいい土曜日の昼にそれは渋滞にはまりに行くようなものだろうから、たださんが言うところのピーキーな提案をしてくれる Google にお伺いを立てたらボクも考えてた方向に行くよう指示された、のだけど、ここで曲がるんじゃないのというところを通り過ぎ、かなり先まで行ってから曲がる指示が出た。これって峠道を通らされるんじゃないのか ? と少々心配になりながらナビの通りに走っていったら筑波山の山腹になんとトンネルができていた。朝日トンネルというらしい。2012 年開通、なるほどぜんぜん知らないはずだ。1.8km ほどのけっこう長いトンネルで明るくなったらもうそこは八郷。これは便利になってるぞ。
考えていたのとは反対方向からのアプローチになったので、完全にナビの言う通りに車を走らせていると「この先通り抜けできません」と書いてある看板が。でも、Google さんはその先に道があると言うので信じて行ってみたら……通れないよ !!
車が通れないという意味ではなく、かつてはたしかに道があったようだけど今はもう藪漕ぎの装備がないと人でも通れない道。それならと、石岡畜産センター(アンテナはその敷地内にある)正門にまわってみたら、門は閉まってた。週末なのでお休みということか。さらに、たださんががんばって調べてくれたすごい回り道をして、豪華なゴルフ場の脇を通り抜けてもしかしたらこれは道があるのかもと一瞬思わされたルートも結局は行き止まり。
地図上ではアンテナはすぐ先、せいぜい数百メートル先にあるはずなのに木が生い茂っていて、姿も見ることができないままギブアップ……
もしこれを一人で来ていたら、気落ちしすぎて帰りの運転がどうなったかというところであるが、二人いれば笑い話のタネができたという気分になれるのでそれはそれでよかった ? いや、よくない。