Thu, 03 Oct 2024 (令和6年) [長年日記]
_ 函館旅行四日目
しっかり眠れたわけではないけれどそこそこ早めに目が覚めてボーっとしていたら、起きてきた母が「国際ホテルの売店にパンを買いに行ってくる」と言うので「もしあったらチェルシーを買ってきてほしい」と頼んだところ買ってきてもらうことができた。職場へのお土産はこれでよし(もういくつかあってもいいなと思って、翌日ホテルをチェックアウトしてから同じ売店に行ってみたのだけど影も形もなかったのでよかった)。
午前中はホテルの部屋で仕事をして昼ご飯はどうするかというところで、母が蕎麦が食べたいというから谷地頭の電停のそばにある「満る大」に行ってみようということになった。各々手打ち蕎麦の違う種類のもりそばを注文したが、触感が全然違っていておもしろい。どちらもそれぞれの好みに合っていてよかった。それと、観光地価格じゃなくて手軽なお値段なのもよし。
店を出て電停の交差点に戻ると右手に海が見えるので 100m くらい歩いて海岸まで行ってみた。今日は雨がぱらついてそこそこ寒かったのだけど、サーフィンをしている人が二人ほど遠くに見えた。昨年もここには来ていて、その時も今日のような天気だったのでいつか晴れて真っ青な海を見てみたい。
十字街電停まで市電で戻り、そこで母と別れてボクは西部地区散策に向かった。市電通りを八幡坂のところまで行き、八幡坂の頂上まで上り(この坂には歩道に階段があることを知った)、よくある構図の写真を撮ってから旧函館区公会堂まで歩いた。もし雨が降り出すようならそこから市電通りに戻ってホテルに帰ることも考えていたのだけど、どうやらまだ降らない様子。それなら残りの坂も全部見てみようと思ってさらに北西に向かってみた。
観光地なのは旧函館区公会堂あたりまででその先は普通に住宅地ではあるものの、ところどころに古民家が残っていてボーっと散策するのにいい場所だった。一番端の魚見坂まで行ったら、せっかくだからティーショップ夕日まで行ってみようとさらに奥へと足を延ばすことにした。外国人墓地がいくつかある場所を通り抜け、雨がぽつぽつ降り始めた中けっこうな距離を歩くとやっと見えてきた。地図を見ると公会堂から魚見坂までと同じくらいあったらしい。ここまで来たならお茶を飲んでいこうとピンクの外観の建物に近づいていったら目に入ったのは「定休日」の文字……
気を取り直して函館どつく前電停まで歩き始めた。電停が見える交差点まで魚見坂を下りたところで、発車していく市電が見えた。ことごとくタイミングが悪い。この時点では雨はやみ、足や腰もまだ大丈夫そうなので、交差点を右折して市電通りよりも一本入った道を進む。薪ストーブの店とか有名な元銭湯とかを眺めながら大町電停のあたりで市電通りに戻り、市電通りは通り過ぎて一本海側の通りを赤レンガ倉庫のほうに歩き出し、最終的には十字街電停までと想定をかなり超えた散策になった。
市電に揺られてホテルに戻って、夜は妹家族と会食(場所は函館魚販というバーなので会食と言っていいのかはちょっと疑問ではある)。北海道の日本酒、ワイン、ビールに特化した品揃えで、頼んだものはどれも美味しかった。また行きたいと思える店だった。