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実験的「実験的日記」


Sat, 03 Sep 2016 (平成28年) [長年日記]

_ 第九十六回天皇杯二回戦 柏 5-2 奈良クラブ

何ヶ月ぶりかの日立台現地観戦。試合立ち上がりから奈良クラブの選手たちは前線からの厳しいチェックをかけてきて、レイソルは後ろのほうでボールを回すしかできず、しかもそこにもプレッシャーがしっかりかかるものだから苦しい体勢で回すことになりボールを自陣で奪われてピンチになったり、それではと前線に長いボールを出しても相手 DF にうまく体を入れられたり競り負けて前線の選手がボールを失い、そのセカンドボールを相手に拾われてまた守備に追われたりと、すごく苦戦してた。

後半に入ってもまだ相手にコントロールされている感じが続いていたら、右サイドを突破されて低いクロスをニアで合わされて先制された。きれいに崩されてのゴールで相手に勢いづかせてしまいそうな嫌な雰囲気に。ここで太田に代わってドゥドゥ投入。この選手交代が大当たり。

激しくチェックに来る相手選手を、時には二人いっぺんにかわしてドリブルで前に行ける技術を活かして攻撃が回りだし、そうして得たコーナーキックに大津がニアで合わせてヘディングシュートで同点。これでふりだしだと思った直後に、今度はコーナーキックから失点。ゾーンで守る選手たちが誰も触れられないままファーまで届いたボールをボレーで決められてしまった。

このままだと本当にまずいんじゃないかと思い始めたところで、右サイドでボールを受けたドゥドゥが一人でペナルティエリアまで持ち込んで同点弾。これがプロ初ゴールだったそうだ。この後は右サイドからチャンスが何度もできて、大津のクロスをファーでクリスティアーノが頭で叩き込んで逆転ゴール、右サイド深くまで大津(もしかしたら湯沢だった ?)が持ち込んだボールを相手 DF が奪ってキーパーに戻したところをドゥドゥがかっさらってシュートこそ決まらなかったがこぼれ球を大津が蹴りこんで四点目。最後はアディショナルタイムにこれも右サイドでボールを受けたクリスティアーノがキーパーとポストの狭いところをドカンと抜いてゴール。終わってみれば 5-2 で日立台はお祭り騒ぎ。でも、天皇杯二回戦ゆえ土曜日だというのに入場者数 3,356 人。もう少し観客が入ってもいいんじゃないかな。次に書く選手のこともあったんだし。

さて、その選手は岡山一成。後半残り十分くらいに登場。ゴール裏はどうだったかよくわからない(ゲーム後には罵声を浴びせる人がいたようだったし)けれど、サイドラインに岡山が出てきたらメインスタンドではレイソルサポからも拍手が沸き起こった。4-2 の時点に柏の CB 二人を弾き飛ばすようなジャンプからの打点の高いヘディングシュートで柏からしたら危ない場面が一度あって、まだ一発を見せられる選手なんだなと感心した。試合後には柏側のスタンドに挨拶に行こうとしてスタッフ(奈良クラブの人だったのかな)に止められてセンターサークルから深々と頭を下げていたのが印象に残ってる。

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