Sat, 13 Nov 2010 (平成22年) [長年日記]
_ Kindle 3 のある生活(二日目)
今日はブラウザを本格的に使ってみた。Kindle の使いみちとしては明らかに方向性が間違ってるけど、3G 回線の通信料が現状では無料なんだから(規約には「ウェブブラウジングや個人ファイルのダウンロードなど、特定コンテンツ以外のワイヤレスサービスをお客様の機器で使用することを選択された場合は、ワイヤレス接続に対する料金が発生する場合があります」とは書いてあるので動向には注意しておかないといけないけども)試してみたくなるのはしかたないよね。
3G 回線への接続設定について知りたい人もいるかと思うけど、まったく何の設定もせずに使える。Amazon が契約している業者にローミングで接続するのだから出荷時に設定済みということなんだろう。実際、この日記に Kindle でアクセスしてみたログを見ると 8.18.145.x から接続していることがわかり、調べてみるとシアトルあたりかららしい。ついでに書いておくと User-Agent は
"Mozilla/5.0 (Linux; U; en-US) AppleWebKit/528.5+ (KHTML, like Gecko, Safari/528.5+) Version/4.0 Kindle/3.0 (screen 600x800; rotate)"
そういえばサイドバーが表示されなかったけど、スクリーン幅は 600px あるなら max-device-width: 480px には当てはまらないはずじゃないのかな。
肝心のブラウザの使い心地はというと、ページ読み込みから表示が完了するまではけっこう時間がかかるし、ページスクロールすると画面のリフレッシュが不完全で薄く前の表示が残ることもあるけれど(Alt + G で手動リフレッシュ可能)、表示されてしまえば文字はきれいなので文章主体のページを読むには十分使えると感じた。ポインタ移動は基本的には方向キーを押すと一定量動いてしまうが、そこそこ賢くてリンクがあればそこに止まるようになっているのでリンクをクリックするのもそんなに大変じゃない。
さて、自分が文章を読むこと主体で使うサイトといえば Livedoor Reader なので、これが実用的に使えるかどうかを試してみた。ログイン時のパスワード入力に記号や数字が入ってると入力が少々面倒だけども、画面を横表示にしてキーボードショートカットを使う(最低限の s&a、j&k を覚えてれば十分)ことを前提にすればそれほど苦もなく使えることがわかった。本文エリアをページ送りキーでスクロールさせるにはポインタが本文エリアにないとダメなのと、一時間くらい使っていると強制的にログアウトさせられることが何度か起きたというのが注意点といえば注意点。
そんな風にしてたまりにたまっていた未読フィードを数時間かけて読んでいたら、満充電にしたはずの電池残量インジケータが半分くらいまで減っていた。3G オンで待機十日間可能とは言えども、こうやって通信をしっかり使えば電気もしっかり食うということだ。当たり前だけど。満充電で出かければ通信機能を使い倒しても丸一日は確実に電池が持つとは言えそうだ。これからは外出の友とさせてもらうぞ。これでますます PHS300 の出番が失われていく気がする。
そんなこんなで手元の PDF ファイルやテキストファイルを突っ込んだり、ブラウザを使いまくったりしていて、本来の用途であるはずの電子書籍はまだ入手すらしていないというのはどうなのと思いながら三日目に進む。