«前の日記(Fri, 08 Jun 2001 (平成13年)) 最新 次の日記(Sun, 10 Jun 2001 (平成13年))» 編集 RSS with tsukkomi RSS without tsukkomi

実験的「実験的日記」


Sat, 09 Jun 2001 (平成13年) 天気[晴れ] [長年日記]

_ Web サイトのリニューアル

思い立ったら即実行、がモットーなので、一気に作業してしまった。あんな暗い感じはやっぱり良くないね。

_ さらに手を加える

スタイルシートをさらにいじる。mozilla と IE では適用の仕方に差があるらしい。配色って難しい。

_ mozilla 0.9.1

二日前にリリースされたらしい。さっそく Linux 版と Windows 版をダウンロードしてインストール。数分でダウンロードできるのは ADSL のおかげ。

0.9 と比較して動作がかなり軽くなったようだ。VMware 上でもこれなら使い続けようと思わせる。1.0 になったらどうなるか期待は大きい。

_ 今日のヒトコマ

翻訳の仕事をしている方から聞いた、興味深いお話、というか苦労談。

翻訳するに当たって大変なことは色々あるそうだが、悩むことの一つとして固有名詞をどう訳すか、また表記するかという問題があるそうだ。学術用語や動植物名がすでに日本語の訳語として存在していないか、書名ならば邦訳が出版されていないか、など確認しなければならないことは多肢に渡る。

カタカナ語で定着している言葉にしても、その表記をどうするかには頭を悩ませるとのこと。例えば、果物の kiwi をカタカナで書くと、キウイ、キーウイ、キウィ、キーウィなどとどう書いていいのか分からない。そこでどうするかというと、国語辞書、植物辞典、食品辞典を調べ、挙げ句の果てには、スーパーまで出かけていって店頭でどう書いてあるかを調べたりもするそうだ。こんなことをしているので翻訳といってもかなりの時間はこのような細かい調べ物に労力を費すことになるそうだ。

もう一つ興味深い話。その方は一人で全てをこなすのではなく、何人かでチームを組んで作業をしていて、ある人は翻訳専門、別の人は校正専門と分業化されているそうだ。校正の人は他人の書いたものの間違い探しが仕事の全てで、いつも批判ばかりしなければならない。他方、翻訳の人は自分の書いたものが校正から帰ってくると、ここを直せ、この表現は意味が通らない、と批判を受け続けなければならず、ひどい時は「日本語になっていない」とまで言われて自分のそれまでの人生が崩れていくような思いがすることもあるとおっしゃていた。どちらの立場にせよ、大変な仕事だと言うことが分かった。

目次

«前の日記(Fri, 08 Jun 2001 (平成13年)) 最新 次の日記(Sun, 10 Jun 2001 (平成13年))» 編集