Thu, 08 Nov 2012 (平成24年) [長年日記]
_ Zebedee で UDP トンネリング
社内サーバに付けたドングルでライセンス認証を行なう業務用ソフトを外から使いたいという要望に対して、これまではリモート接続専用の PC を社内に用意してそれにリモートデスクトップ接続して使ってもらっていた。だけど、この方式だと使いたい人がバッティングしてしまうと業務用ソフトのライセンスは余ってるのにその PC が空くまで待つしかないということになってしまい効率的とはいえない。
そんな訳で外からつなぎたい人の一人がサポートに問い合わせて、ソフトは手元の PC にインストールしてライセンスチェックの通信だけを流すような VPN を用意するだけでいいということを聞き出したらしく、そんな設定はできるのかと問い合わせが来てしまった。忙しいのに……
業務ソフトでライセンスチェック先を設定する画面を見るとポート番号がわかったので、これを転送するように書けばいいのねと思ってこれまでのファイルを流用して Zebedee の設定ファイルをさらさらと書いて実験してみたものの通信を受け取っている様子すら見られない。サーバで netstat を実行して待ち受け状態を確認してみたら UDP を使ってるじゃないか。設定画面には堂々と「TCP/IP ポート番号」という項目名になっているのに……
ここまでわかればつまずくポイントはもうなくて、以下のリンク先に書いてあることに注意しつつ Zebedee 設定ファイルを書き直したら、認証に少々時間はかかるものの無事に動かすことができた。
これまでは外でどうしてもそのソフトを使いたい場合のためにスタンドアロンのライセンスを別に購入していたので、この成功はうちの事務所にとっては大きな一歩かもしれない。