Fri, 03 May 2002 (平成14年) [長年日記]
_ 本日のワイン・その一
- Riesling 2000 / Meyer-Fonne
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フランス・アルザス地方の白ワイン。ラベルに書いてある通り Riesling 種で作られたもので、ボクは白ワイン向け品種ではこれが一番好きだ。
口に含んだ時に感じる味わいはいいのだが、後味がなんか気が抜けたような感じで満足はできなかった。もっと硬さを感じさせるようなものの方が好みで、どうやらドイツ・ラインガウ地方のものがボクの好みにあっているらしい。またどこかで見つけてこよう。
満足できなかったので…
_ 本日のチーズ
- ブッシュ・ブランシュ
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いつもの通り、解説文の引用から始める。
薪(ブッシュ)の形をした白い(ブランシュ)山羊乳チーズ。白いとは言いながらも完熟の一歩手前のため真っ青なカビに覆われておりイメージは違う。やがて硬く引き締まり、茶色に変化すると獣臭がでてピリッとしてくる。今の状態を「ブルーテ」といい、ほのかな酸味と熟成のこってり感の両方を味わえるためシェーブルファンの間では一番人気のある状態。素朴ながらもミルク作りと熟成の技のさえは、農家製チーズならではか!
解説の通り、まわりを覆うカビが青くなっていて、こういうものだと知らなければ悪くなっていると思って捨ててしまうような気味悪さがある。ただし、匂いはそんなに臭くなかった。切ってみると断面はシェーブルによくある、中心部が水分が抜けて硬くなっているのに周辺部にそれとは全く違うしっとりした層ができているという状態だった。ちょうどバナナを輪切りにした時の断面が皮と実がはっきり区別できるのと同じような感じだ。同じチーズの一部なのにどうしてこれほどまで違うのか、不思議でしかたない。
口にすると、酸味はほとんどなく、中心部の硬くポロポロ崩れる部分もこってりした味わいがある。シェーブルはどちらかというとさっぱりしているという印象をこれまで食べた経験から抱いていたが、最近食べたシェーブルはその印象を覆すようなものばかりで、シェーブルだからこういう味のはずだと決めてかかるのは間違いだと思うようになっている。
もう一度食べたいものリストに入るかと言われると、感激することはなかったのでちょっと悩んでしまう。
_ 本日のワイン・その二
- Bricco del Uccellone 1997 / Braida
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上のワインが満足感を与えてくれなかったのでもう一本開けてしまった、イタリア、ピエモンテの赤ワイン。ワインだけで満足感が欲しいので開けるワインは確実に気に入るはずのものとなってくる。開けようかやめようか数分迷ったものの、意を決して開けることにした。この生産者 Braida は Barbera 種のトップメーカーで、一度飲みたいと思っていた。念願がやっとかなったことになる。
抜栓してグラスに注ぐと、色は開けるのを早まったかと思うような赤紫で力強さを感じさせる。グラスに鼻を突っ込むと、期待通りの香りがする。この香りは「これだ、これ」と他の香りとの区別は簡単にできるのだが、何かの香りに例えようとしてもいいものが思い浮かばないので困る。家族と一緒に飲んでいるときにはああだこうだといいながら飲むのだが、この香りに関してはうまい表現が誰の口からも出て来ない。語彙がなくてうまく伝えられないのは悲しいし、情けない。
いよいよ口に含むと、甘さが口の中に広がっていく。こういう甘さを感じさせるワインがボクの好みだ。いくらか酸味が顔を覗かせるが、安っぽい Barbera のワインとは明らかに違う味がする。酸味ばかり強い Barbera があるが、あれはどうしても好きになれない。同じ品種から作られるワインでどうしてこれほどまで違うのか、不思議の一つである。後味も非常に特徴があるのだが、渋いというのでもなく、これも何と表現してよいのかわからない。よく言われる、鉄っぽいというのはこの味をさすのだろうか。
飲んだ結果は大満足だった。ただ、自分で買ったわけではないのがちょっと気になっている。どうせお金を出した人は覚えていないに違いないのだが…。次は同じ作り手の Ai Suma を飲んでみたい。
追加: 黙って開けたと文句は言われなかったので、やっぱり忘れていたらしい。
_ スターウォーズ特別編
吹替えの声が気持ち悪くて仕方がない。醒めた目で見ている自分に気付く。
cardsのthemeでW3Cでエラーが見つかりましたよぉぉ。<br>NTさん!ワイン飲みながらcss書いたでしょ?(笑)